日外アソシエーツの出版物で、雑誌や新聞に掲載された書評や、著編者による自著紹介を記したブログです。
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人物書誌大系41『吉村昭』を書いて (木村暢男)
人物書誌大系41『吉村昭』を書いて―感謝と後に続く人への期待 (木村暢男)
数多くの人々のご協力・ご支援により、『吉村昭』を日外アソシエーツより刊行した。近代文学館、埼玉県立図書館など公共図書館はもとより、その他多くの方々にもお世話になった。この機会に改めてお礼申し上げたい。
一人の作家を追いかけることが、いかに忍耐を要し、困難を伴うものであるかを実感した。紙資料・インターネットによる情報は当然のことながら大いに参考になった。しかしながら調査を進めるに従い、それらの情報が必ずしも正確であるとは限らず、原典による確認の必要性を痛感した。
第三者による資料はもとより、恐れ多いことながら、吉村先生ご本人による資料、例えば著書に記載された巻末資料など、についても調べさせていただいた。(先生、ゴメンナサイ)。因みに、資料収集時点でのデータと原典調査の結果が異なるものについては、『書誌』では、☆印を付した。
「書誌」には完璧なものはないと言われる。完全であることは到底適わぬ夢としても、半歩でも一歩でも近付くことを目標とした。この書誌『吉村昭』は、志に反し、「遺漏」、「誤記」等が少なからずあるものと思う。そのような危惧をいだきつつも、この本が、吉村文学の研究者・愛好者にとって何がしかの参考になってくれれば幸いである。
吉村昭逝去後も少なからぬ単行本が岩波書店、河出書房新社等により刊行されており、その他の新資料も発見されている。より充実した新しい「書誌」が刊行されることを期待している。
数多くの人々のご協力・ご支援により、『吉村昭』を日外アソシエーツより刊行した。近代文学館、埼玉県立図書館など公共図書館はもとより、その他多くの方々にもお世話になった。この機会に改めてお礼申し上げたい。
一人の作家を追いかけることが、いかに忍耐を要し、困難を伴うものであるかを実感した。紙資料・インターネットによる情報は当然のことながら大いに参考になった。しかしながら調査を進めるに従い、それらの情報が必ずしも正確であるとは限らず、原典による確認の必要性を痛感した。
第三者による資料はもとより、恐れ多いことながら、吉村先生ご本人による資料、例えば著書に記載された巻末資料など、についても調べさせていただいた。(先生、ゴメンナサイ)。因みに、資料収集時点でのデータと原典調査の結果が異なるものについては、『書誌』では、☆印を付した。
「書誌」には完璧なものはないと言われる。完全であることは到底適わぬ夢としても、半歩でも一歩でも近付くことを目標とした。この書誌『吉村昭』は、志に反し、「遺漏」、「誤記」等が少なからずあるものと思う。そのような危惧をいだきつつも、この本が、吉村文学の研究者・愛好者にとって何がしかの参考になってくれれば幸いである。
吉村昭逝去後も少なからぬ単行本が岩波書店、河出書房新社等により刊行されており、その他の新資料も発見されている。より充実した新しい「書誌」が刊行されることを期待している。
「吉村昭研究」第十号・記念増大号 p49より全文転載
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